コンクリート調査
コンクリート調査
コンクリート構造物を補修するためには、
コンクリート構造物のコンクリートの状態を正確に把握する必要があります。
劣化していた場合、劣化には様々な種類があり、
劣化原因を誤って判断してしまうと、適切な補修ができません。
そのためにも調査・診断は必要不可欠だと思われます。
【コンクリートの診断方法】
・目視調査
外観の目視調査は、劣化の程度を外観から判断するもので
コンクリートの変色の有無、表面の軟化状況、骨材の露出状況、
ゲルや結晶の析出の有無、ひび割れ、鉄筋の錆汁の有無を判定します。
・打診調査
打診棒でコンクリートの変状を把握します。
シュミットハンマーを使い、コンクリート強度を推定します。
・化学分析
コンクリートの化学成分を調査することにより、コンクリートの劣化状況を判断します。
劣化要素が特定できない場合、コンクリートと化合した化学物質を
X線解析により特定します。
薬剤の特定ができる場合は不要です。
・鉄筋探査及びコア採取
鉄筋コンクリート造の躯体からコンクリートコアを採取し、
圧縮強度試験(JIS A 1107)及び中性化深さの測定(JIS A 1152)を行います。
コンクリートコアを採取する際に、鉄筋等を切断しないよう鉄筋探査機を使い
鉄筋位置を避けるようにします。
鉄筋探査機には、電磁波レーダー法によるものと電磁誘導法によるものがあります。
より詳しく鉄筋位置を把握する必要がある場合は、レントゲン探査を使用します。
2018/7/4