定期点検【建築設備(換気設備)】
定期点検【建築設備(換気設備)】
定期点検【建築設備】の点検項目の中に換気設備があります。
換気設備には自然換気・機械換気設備があります。
自然換気設備とは、風圧力や室内外の温度差を利用して換気する形式です。窓を開けて換気するのも自然換気です。自然換気が有効なのは、開口部を大きく開けることが出来る比較的天井の高い場所になります。
自然換気の換気量は下記の要素で変動します。
1.風速:室外の風速・有効開口面積に比例
2.空気圧の差:開口部前後の圧力差の平方根に比例
3.温度差:内外空気の温度差(密度差)の平方根に比例
温度差を利用した換気は、暖かい空気は冷たい空気よりも密度が小さい為、冷たい空気は暖かい場所に流れ込みます。例えば夏場、クーラーの効いた部屋で窓を開ければ冷たい空気が外に出ていき、冬場暖房の効いた部屋で窓を開けると冷たい空気が外から入ってくるということです。
機械換気設備とは、動力を使った換気になります。
機械換気は下記の3つに分類されます。
1.第1種機械換気:給気[機械]排気[機械]
2.第2種機械換気:給気[機械]排気[自然]
3.第3種機械換気:給気[自然]排気[機械]
換気力は[機械]>[自然]の為、第2種機械換気であれば、[機械]によって特定の綺麗な空気の給気が入ってきます。そうすると室内の空気圧が高くなって、自然換気側から汚染空気が入らなくなります。第3種機械換気であれば、[機械]によって排気してよい場所へ排気していきます。すると室内の空気圧は低くなり、自然換気側から綺麗な空気が入ってきます。第1種機械換気であれば、バランス調整が図れるので、どの用途で利用される部屋でも使うことができます。
弊社では、定期点検も承っております。一度、お問い合わせください。
2020/6/11