静弾性係数
静弾性係数とは……
静的な荷重を加えた際の応力とひずみの関係から求めた弾性係数(両者の勾配)を静弾性係数といいます。
通常、鉄筋コンクリートの設計には静的破壊強度の1/3の応力の点とひずみ50*10⁻⁶の点を結んだ直線の勾配で表される割線弾性係数が用いられています。
静弾性係数は圧縮強度および気乾単位容積質量と密接な関係があり、コンクリート構造物の部材剛性を算出する場合などに用いられます。
また、アルカリシリカ反応が生じたコンクリートは、静弾性係数が著しく低下することからアルカリシリカ反応判定の試験として行われることもあります。
静弾性係数の試験方法
JIS A 1149 コンクリートの静弾性係数試験方法によって試験します。