人と建物の安全を支える
耐震診断・赤外線調査のWith Corporation

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コンクリート建築物に現れる劣化現象

コンクリート造に使われる材料や配合、施工に関する基準は見直され、 近年では造られて間もないコンクリート構造物の早期劣化が叫ばれることはほぼ無くなりました。ですが、適切に配合、施工されたコンクリートも年月とともに必ず劣化していきます。
劣化したコンクリートを調査することで劣化の原因や進行具合を把握し、適切な補修や維持管理を行うことによってコンクリート構造物は健全な状態でいられるのです。

-コンクリート建築物に現れる劣化現象-

【中性化】
★原因
二酸化炭素の侵入
配合設計の配慮不足
ひび割れや豆板などの欠陥部の存在
【ひび割れ】
★原因
乾燥収縮
温度変化の繰り返し
アルカリ骨材反応
施工不良
セメントの水和熱
鉄筋腐食
火災
地震
過荷重
地盤・基礎の不同沈下
化学作用
【漏水】
★原因
ひび割れや豆板などの欠陥部の存在
外装仕上材の浮き等
【強度劣化】
★原因
配合設計の配慮不足
施工不良
アルカリ骨材反応
火災
化学作用
繰り返し荷重
【大たわみ】
★原因
部材断面不足
配筋の配慮不足
施工不良
過荷重
鉄筋腐食
コンクリート強度劣化
【表面劣化】
★原因
地域要因(気象含む)
火災
鉄筋腐食
化学作用
繰り返し荷重
すりへり
【凍害】
★原因
配合設計の配慮不足
地域要因(気象含む)
水の供給
ひび割れなどの欠陥部
【鉄筋腐食】
★原因
配合設計の配慮不足
施工不良
中性化の進行
ひび割れや豆板などの欠陥部の存在
飛来塩分
水の供給

-コンクリート劣化調査の方法-

≪目視調査≫
コンクリート表面の損傷や劣化の状況、構造物全体の変形、周辺の環境状況などを目で見て観察したり、簡易な器具を使って状態を把握したりする調査方法です。
ひび割れの幅をクラックスケールの目盛りと照らし合わせて測定する調査やコンクリート表面の剥がれの観察、構造物全体の傾きや沈下などの変形を観察するこが目視調査に含まれます。
≪打音調査≫
コンクリート表面をテストハンマーまたは打診棒で軽く叩く調査方法で、その叩いたときの音質でコンクリート表面近くの劣化状況が把握できます。
≪コア抜き調査≫
円形のドリルでコンクリートに穴をあけ、直径75mm~110mm、長さが直径の1倍~200mm程度の円形型のコンクリートサンプル(コンクリートコア)を採取する調査です。
採取したコンクリートサンプル(コンクリートコア)を用いて、コンクリートの圧縮強度の測定や中性化の進行状況などの劣化進行具合の調査、劣化原因の調査などが行われます。
≪非破壊検査≫
専門的な機材を用いることで、コンクリートを壊したり傷めたりすることなくコンクリート内部の欠陥やひび割れの深さを調査したり、コンクリート強度を推定したりすることができます。
非破壊によるコンクリート内部や表面調査方法には、超音波を用いる方法や赤外線サーモグラフィ、電磁波、X線などを用いる方法があります。
またコンクリート強度は、シュミットハンマーという機材を用いてコンクリートを壊さず推定することができます。

2019/6/18
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